ジッピイズはペットフードのリパックを専門とする物流会社です。

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リパックについてAbout a repack

Pet Food Repack

  • 「リパックへの想い」
image.jpg現在、アメリカやカナダ等の海外から多くの輸入ペットフードのコンテナが入り、パッケージの詰め替え作業(リパック)を請け負っております。ペットフードをリパックする事においては賛否両論でさまざまな意見があります。私達は2008年からサンプル作成の詰め替え作業からスタートし、数々の依頼や安全そして品質と向合いながらテストを重ね改善を行なって来ました。ここに書かれている事が100%正しいとは限りません。しかしペットフードをリパックするのであれば安心できるリパック加工をしたいと考えておられる方々へ少しでもよい環境や条件を作る為の工夫や解決へ繋がるができればと思いこのページを開設いたしました。 kontena.jpg
  • 「リパックに至るまでの輸入商品の流れ」
海外からの輸入ペットフードは海上コンテナで船で長期間かかり運ばれてくる方法と飛行機での空輸便での方法が最も多く使われ、どちらも到着後すぐに数量、ロット確認、商品検品を行い、クリーンルームにて、フードを検品しながらパッケージ袋に小分けします。アルミ袋には印刷されたラベルの貼付と賞味期限の打刻を行い重量検査後、袋にエージレスとシリカゲルを入れフードと一緒にアルミの袋を閉じ熱シーリングを行い素早く1箱20kg位の箱に詰め入庫登録完了後、出荷して行きます。
  • 「リパックが懸念されるさまざまな理由」
■開封してしまうことで酸化が進む可能性があること。
油脂の酸化は、酸素、温度、水分、食品のPH、金属イオン、光等の影響が強いとされています。空気に触れていないフードが一度でも空気にさらされると酸化が進む恐れがあります。つまり、空気に触れずに作業を行う事がベストですが、それは物理的に困難です。ここで重要なことは、衛生環境と時間。衛生環境においては、クリーンルームを使い温度、湿度、衛生が守られた場所で作業を行う事。時間においては、いかに開封から密封までの作業時間を短縮するかが決め手です。
■製造日の違うものが混じったり、期限の基準が曖昧であること。
賞味期限と製造日については入庫してきた商品が同じ種類でも期限がバラバラで入荷する場合があります。ルール化された食品倉庫ではコンテナ到着後、すぐにSKU管理とロット管理を行わなければなりません。また、期限の印字された原資の空袋を一定期間、証明の為に保管が必要とされます。(作業終了後、原資袋を回収そして数量カウントと業務日報の提出)単純作業をしてしまうとパレットの中にいくつも期限があるのに、上部、内部、下部から抜き打ちで期限を見て確認すると、曖昧になります。破れ、空気漏れ、シーラーの圧着、重量まで検品を行いますので、期限違いの発見まで細かい検品を行っています。期限基準値の設定については、下記の「ペットフードの性質と賞味期限設定」をご覧ください。
■製造日がリパックされた日に書き換えられる可能性があること。
賞味期限の改ざんについては、業者の信頼とモラルの問題ですが、改ざんできない仕組みを作る事が大切です。入庫際、原資のロットや数量報告。リパック完成後のロットや数量を両者で確認。また立会い検証、リパック数から最終の廃棄までの記録データは互いに日報や報告でしっかりと残していく仕組みを作る事が重要です。トレーサビリティは義務です。また、クレーム発生直後に要望される工程表や過去データもあらかじめ両者で保管、提出できる状況に共有しておく事。作業前に衛生環境の説明を受け加工現場は販売業者として一度は環境見学して確認すべきです。自分の目で確認し疑問は作業までに解決する事。見学する前にHACCP(ハセップ)の食品製造施設等の条件を参考に衛生基準を持っておく事も重要です。また、作業前に記録フォーマットや進捗状況を含めてお互いの確認ができる打ち合わせを行い進めていきます。 依頼者と加工業者が合わせ持つ必要書類は、入庫報告(入庫日、ロットaA期限、SKU、数量)と加工報告書(原資使用数、製造数、新期限、出荷日)をしっかり互いに管理する事。
  • 「HACCPについて」
食品の製造過程の管理の高度化に関する臨時措置法
HA(hazard Analysis)危害要因:CCP(criticai contorol point)予防排除。農林水産省のページ http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sanki/haccp/
ここでは、原材料調達から出荷までの工程の中で非常に参考になる工程の管理のヒントや取入れるべき注意点があります。すべてをそのまま行うのではなく、ペットフードの危害要因を検討し、工程の中にあてはめて行く事と自分達の工程に衛生管理上漏れがないか再度チェックする為には有効です。
  • 「リパックのメリット」
1種類の原資で希望サイズを必要分だけ計画して作成できるので、仕入れや効率向上とサイズのバリエーションが豊富になります。フードを求める人達には、少し高いフードでもお試しサイズを割安で購入できる事も考えられ、商品の小ロットのサンプル配布は店頭販売等の販促にも効果的です。リパックは、商品特性、工程管理、衛生の3つの条件がクリアすれば非常に安心で安全なものになります。さらに信頼を得るには、リパック品の酸価(AV)や過酸化物価(POV)の変化を把握して、出荷時の数値には問題がなかったと言い切れる状況をつくる事です。懸念事項をしっかりとクリアする準備が重要になってきます。
  • 「リパックについての評価」
リパックについては、品質を意識せずにコスト優先の内職作業と考えるのであれば、誰が、何処で、どのような工程で行うという事も必要なく、完成品の見た目に不具合がなければ合格であるのなら格安でできます。お客様の求めるものが、どのような工程で何を重要視するか、また何が問題視されているかの疑惑を解き安全の証明やしっかりと工程の可視化を行う事で商品価値や品質が向上安定します。。それは、リパックに限らずペットフードにおいては温度管理、衛生面や保管、管理すべてにおいて重要です。そのためにマテハンや設備の投資や生産の安全と効率化を行ってきました。ここには多くの経験と機械化の生産におけるスケールメリットがあります。食品ととらえるのであれば安心安全は絶対。リコールは致命的。お客様はどんな環境で作ったものかわからないものを見た目やパッケージが良くても買わない。すべて工程の一つが欠ける事で品質バランスがくずれます。ペット業界でリパック品は買わないと考えている人に対しても衛生面、工程、安全をしっかり伝えてリパックする事が必ず品質劣化という考えを少しでも変えて行く事、浸透させること。それには検査、管理すべての工程が見え高い水準で数値化した嘘や偽りない信頼を得るリパックを今後も続けて行きたいと私達は考えております。
  • 「アルミ袋について (ガスバリア袋)」
arumi叶カ産日本社のALアルミ袋をおすすめします。理由としては、日焼け防止、防湿性、酸素バ リヤーの機能を持ちヒートールするポリエチレンテレフタレートの材質です。袋上部、袋下部を閉じるタイプや平袋タイプ、スタンド型、またカラーもシルバーやホワイト色等もあります
  • 「エージレス(脱酸素剤)について」
eijiresuエージレスは密閉容器中で脱酸素状況を作りだすものです。
すなわち袋の中の酸素を吸収しカビの発生を抑え鮮度を維持します。
脱酸素の効果は、カビ、変色、油脂の酸化防止や虫の卵の発生防止になります。
エージレス
エイジレスメーカー試験報告書
■ カビや好気性粘菌の繁殖を防ぎ、鮮度を長持ちさせ作りたての味と栄養を長期間保ちます。
■ 油脂やビタミンなどの食品成分の酸化・変色を防ぎ長期間脱酸素状態を保ち、害虫の発生を防ぎます。
■ 自力反応タイプ(包装を開封すると同時に酸素吸入が始まるタイプ)で水分の比較的少ない商品に最適で、乾燥剤との併用が可能です。
■ ピーナッツ・米・茶・煮干し・医薬品・ 衣類・金属製品等にご使用頂けます。
AP−1500 酸素吸収量 300cc ( ペットフード1.36kg)
AP -500  酸素吸収量 100cc (ペットフード454g)


  • 「シリカゲル(乾燥剤A型)について」
シリカゲルA型 低温でも水分を吸収する効果(お菓子等)B型 高温で水分を吸収し低温では放出する珪藻土効果(衣類・靴)色つきシリカゲル青色からピンクへ変色乾燥時は青で水分を含むとピンクになる、つまりピンク色になると能力効果無し。
  • 「何故エージレスとシリカゲルを入れるのか?」
エージレスはしっかり空気を抜き封をし酸化防止剤を入れて酸素がなくなると、真空パックの様に袋がへこみます。空気の中には酸素が2割ほど含まれております。アルミの中に酸化防止剤を入れると、その中の酸素が吸着されるので、体積が2割ほど減少します。シリカゲルはさらに乾燥効果です。この2つの数値とフートを調整と実験をしてバランスを算出します。エージレスが効きすぎると変な形で固まり、商品の美観品質を損ないスタンドタイプのアルミ袋でも店頭で立たない状態になります。*注意としてはエージレスとシリカゲルを重ねて入れない事。接触で機能低下が起こる場合があります。それとシーラーで袋を閉める際はできるだけ空気を抜いてから閉めてください。
  • 「エージレスとシリカゲルを接触させない手順」
リパックアルミ
  • 「リパックの重量について」
重量計重量計測はまず原資からどれぐらい作れるのか予測を立てます。
ドライフードの場合は、重量+1%のグラムを増量して量りのメモリから袋とラベルを計測した分を引いてゼロメモリにて行います。ほぼ計算通りですが、パウダー状のおやつや、中身がくだけて粉になっているフードは予想をはるかに下回る数量しかできない場合があります。重量計は少数点下1桁まで図れるデジタル重量計であれば、スムーズに計算しスピーディに作業できます。また原資の余りが出た場合、当日廃棄にするか保管やテスト用でサンプルを作成する事もお忘れなく。
  • 「賞味期限表記について」
賞味期限賞味期限とは定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日をいいます。科学的・合理的根拠に基づき設定されます。        印字の仕上がり見本→

海外期限■イギリス・アイルランド・オーストラリア・ニュージーランド・カナダ等         イギリス式表記の順番と書き方 
順番 = 日 + 月 + 年 2015年4月9日の場合 9/4/2015
9 April, 2015
9 Apr., 2015
9th Apr., 2015

■アメリカ・カナダ等  
アメリカ式表記の順番と書き方
順番 = 月 + 日 + 年 2015年4月9日の場合  4/9/2015
April 9, 2015
Apr. 9, 2015
Apr. 9th, 2015
注:カナダはイギリス式表記とアメリカ式表記のどちらもが使われています。
  • 「リパック品の適正な賞味期限の調査」
カナダ期限最初は客観的な資料を基に期限設定設定しなければなりません。このため、信頼性と妥当性が確保される条件で実施されたPOV酸化値の数値化を行い、それを基に期間検査を行い期限を設定することが望ましいと考えます。
  • 「熱シーラーについて」
ハンドシーラーハンドシーラーは細い針金のシーラーなので付着面が細く仕上がりが不安です。昔は透明なOP袋やシュリンク袋対応でサンプルを作成していましたが、連続すると温度があがり、すぐ熱線部品の交換が必要になり時間調整や設定が難しかったです。

その後、足ふみ式やいろんなシーラー機を使い最終敵には、業務用(写真)を購入し細い横シマ6本の太いシーリングが可能で約1p分の粘着厚があり温度にもバラつきがなくスピードも向上しました。下部の線は、アルミシーリングアルミのチャク袋で開封後も閉じて保管できる仕様になっております。


リパック機



   ← コンベアシーラー機1号です。
   現在は2台でフル稼働しております



リパック工程


  


             業務用シーラー&期限刻印 →

コンベアシーラー





   ← 温度&スピード設定


 


   ●1日5000個以上のリパックを行います。

  • 「ペットフードの性質と賞味期限設定」
期限基準は実際の数値検証かからはじめます。初回入荷した商品のサンプルを12個作成して、毎月商品を検査して酸化や変化を記録する事により、3ヶ月、6ヶ月、1年と商品特性と酸化の数値変化をもとに安全基準を作成します。
リパック商品は、入庫時ロットの古いものからリパック作業を行います。この時に賞味期限をそのまま打刻する場合もありますが、基本的には一度開封したので、期限を短くする場合が殆どです。ペットフードは一般的に製造から12ヶ月〜14ヶ月が賞味期限です。リパック開封後の目安としては、一般的に期限を3ヶ月短めに設定する事からはじめ、POV数値の変化を見ながら調整します。一例の目安ですが、リパックに関係なく期限が長くても、製造後、8ヶ月を過ぎると酸化しやすくなる特性を持つ商品であれば、販売期間は調整が必要。また、15ヶ月たっても酸化数値が基準値内のフードもありが、賞味期限は設定を偽って販売する事はできません。
  • 「商品の検査について」
検査項目 成分規格 愛がん動物用飼育の成分規格等に関する省令により基準・規格が定められています。

飼料に関する届出、原料を新たに製造(輸入)する場合には飼料安全法に基づく各種の手続きが必要です。特に、新飼料(今までに使用経験のない飼料)の使用や新たな飼料添加物の申請に際しては、複雑な手続きが必要です。また、平成21年6月1日に施行されたペットフード安全法についても製造・輸入・販売に当たり各種の手続きが必要です。

ペットフードの場合は、サンプルを12個作成して、実際に1ヶ月おきに検査に出し、商品の特性と変化を追いかけていく事を実際に行っています。官能検査と数値データ検査の両方が必要になります。また、商品により酸化数値のみならず、人口添加物や農薬数値(BHA・BHT・エトキシキン)等の検査も約10日程かかりますが、第三者機関にて数値と分析証明書が発行されます。
  • 「POV過酸化物価値について(第三者機関にて数値分析)」
農林水産省が定めるPOV値とは(油脂と過酸化物価値が50を超えない事)油の過酸価の人間の数値は30が基準でこの数値で油の新鮮さがわかります。食品に含まれる油脂が、空気中の酸素により酸化し、生成した過酸化脂質の量を測定する のが過酸化物価(POVと略記されることが多い)です。したがって、油脂の酸化の度合いを直接示します。 一方、酸価(AVと略記されることが多い)は、過酸化物価で測定しているものとは異なり、含まれる油脂中 の遊離脂肪酸の量を表します。遊離脂肪酸は、油脂が劣化するなどにより,油脂の加水分解が起きて生じます (油脂が遊離脂肪酸の形に変わります)。食品中の油の劣化の程度を知るには、酸価と過酸化物価の併用が多いようです。酸化についてはリパックのみならず通常商品も倉庫保管が始まった時点から変化します。リパックはしていないが、空気穴があいている商品等は特に変化に注意が必要です。空気穴(ピンホール穴とも呼ばれ、空輸等で気圧が変わり破裂を防ぐ為、製造段階から穴が開けられているもの)
  • 「輸入ペットのリパックは法律上問題ないか」農林水産省回答                      輸入したペットフードを再包装(リパック)して販売することは、法律上は可能です。ただし、リパックは「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」上の製造行為に該当しますので、リパック業者は法律上、製造業者ということとなります。このため、法に基づく届出のほか、ペットフードの成分規格等の遵守、帳簿の備付け等の義務が課せられることとなります。ペットフードの安全性の確保については、法律上事業者が第一義的責任を有しているとされていますので、衛生面、品質面についても問題のないよう取り組んでいただくこととなります。行政としてもペットフードの安全性の確保のため、各種取組を行っています。詳しくは当省ホームページの「ペットフードの安全関係」及び(独)農林水産消費安全技術センターのホームページをご覧下さい。

    参考資料農林水産省ホームページ「ペットフードの安全関係」:http://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/petfood/index.html
    http://nichiju.lin.gr.jp/small/pdf/pf11.pdf#search='%E8%BC%B8%E5%85%A5%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89'
    (独)農林水産消費安全技術センターのホームページ:http://www.famic.go.jp//
    *ZIPPY’Sは製造業者の届け出は申請済です。

  • 「ペットフードの異物発見について」
ドッグフード海外から送られて来た正規品をリパックする前に原資をチェックします。海外の工場だからと言って100%異物が入っていないとは限りません。衛生管理の中ライン化されているので殆ど異物混入は考えられないのですが、原材料に付着していた野菜を縛っていた紐の一部と考えられるものや、オートメーション化されたパーツが故障時に粉砕されたプラスティック破片の一部等が見つかったり、ラインの清掃が完璧でなかったのか、犬なのに猫の粒が1粒だけ混じっていた事等がありませす。どうしてもリパックする際は、重量を計測と、袋の開け口にこぼさないように入れる事に意識集中するので、できるだけ原資を開けた時は一度平たい所を通過するような工程を組むと異物発見しやすい状況になります。私達は長期の経験が検品力として生かされています。写真が、原資検品工程で異物だけでなく星の数ほどあるフードの粒から1つだけ色や形の違うものまでも見分けます。
  • 「ラベルについて」
ラベルペットフード安全法で義務付けられている5項目と以外の表示方法@ペッフード名称A原材料B原産国C賞味期限D事業者名。公正取引委員会の認定を受けた「ペットフードの表示に関する公正競争規約」では、ペットフード安全法で義務付けられている5項目以外に、目的、内容量、給与方法、成分についても表示することとなっております。ラベルの賞味期限はロット事に印字の日付が変わるので印刷には賞味期限:枠外、右下(または裏面)西暦年、月、日の順で記載と印刷してリパック後、アルミ袋に刻印します。はがれやすいシールを貼るより直接アルミに印字する方が信頼性があります。ラベルを袋に印刷する場合の手順。デザイン作成=AIファイル イラストレーター。版下作成=印刷業者が手配。印刷代=1枚あたりにスリ代がかかる。*万単位で大量印刷する場合は、アルミ袋に直接印刷も可能。また、小ロットの文字だけの黒一色であれば、当社でも自社印刷できます。
  • 「JANコード作成について」

バーコードラベルを作成の際、数字からJANコードを作成します。専用のJANがない場合でも最近の物流ではWMS用のインストアコード(独自コード)を作成して印刷したりします。管理体系がハンディの物流はコードで商品管理を行う事がほとんどです。ポイント:13桁である事。最後の一桁がチェックデジットである事。これはJANと同じ。手元に今あるイギリスのペットフードの一例をあげて説明します。5060184240499 種類は鹿(ベニソン)50=イギリス601842=企業名404=商品名最後にCD9。チキンは50610〜13 - アメリカ合衆国、カナダ等0184240512となっており商品名とCDが違います。国名コード、日本49 - 日本(1995年5月に「45」が追加された)また、ラベル作成時にJANの検討申し込みやインストアの決断に時間がかかる場合は、別シールJAN用ラベル対応も可能です。

  • 「リパック原資の安全輸送や入庫方法とは」
お客様のコストや品質をヒヤリングし商品特性にあわせて検討しているのですが、現在は温度管理できるリーファーコンテナをご使用のお客様や短期輸送の空輸便等のそれぞれの季節と品質選択をしているのが実情です。一概にコストをかける事が良いのではなく、ルートや温度変化を考慮して検討します。
  • 「リーファーコンテナについて」
リーファコンテナコンテナ構造コンテナ電源
リーファーコンテナは(低温度調整コンテナ)通常のコンテナよりコストはかかりますが、銅鉄・アルミの形状の箱で±25℃の範囲で温度調整が可能で海外より船便輸送時に選択できます。また壁が断熱剤(写真上)でコンテナの内部下側から冷気を出し、通関や保税蔵置場から移動の際も常に冷凍ユニットから電源(400V写真左)を供給でき、庫内温度を保てる仕組みになっている。赤道付近の変動気候と高温を速やかに通過するように地域と場所を考慮して選択する事も重要。冷凍でないドライフードも通常のコンテナでは赤道付近では、外板から伝導した貨物は外気温29度で天井面63度、室内上部49度、中部38度と上昇している事を改善しようとコンテナ室内温度を40度以下にする開発現在が進められています。空輸便については、スピード輸送できますが、飛行機の気圧で穴のない商品が膨らんでパンパンになったり、柔らかいアルミ缶等が膨張で破裂して倉庫に運ばれて来た事もあります。 輸送経路と季節を考慮して検討が必要です。海外での積込み業者や電源のON、OFF確認までしっかり行わないと高いコストの意味が失われる事になります。
  • 「商品保管について」
リパックした商品のみについて書いてきましたが、物流倉庫が定温倉庫であるかどうかという事も重要です。通常リパックしない商品でも日本の気候は四季変化し特に夏場は温度が上昇します。光を当てない事と一定の温度(27℃前後)で保つ事が重要です。温度だけでなく湿度変化すると品質が低下するような物品のには湿度を計り、定温倉庫は10℃以上の設定ができます。さらに当社は10℃以下の冷蔵、冷凍倉庫の設備も完備しております。しかしながら、倉庫だけ完全管理してもダメです。その先の販売店様(店舗)では、夏場の夜は閉店後、エアコンを切って温度がかなり上昇するお店があります。また、お盆休みは放置状サウナ状態が4、5日続く事があります。この時期はできるだけ在庫を絞って細かい発注をして頂く心がけや呼びかけ確認が良いでしょう。さらにその先は、お客様の自宅保管と開封後の管理です。最近では、販売店やお客様もしっかり管理や呼びかけをしたりラベルに注意書きをしている所もあります。
  • 「トレーサビリティについて」

お客様より、「リパックした商品が酸化しているのでは?」このような質問があった時に考えられる原因追究は
@ロットを調査して、同じロットを開封検査する。
A同じロットから、他にクレーム来ていないか調査確認する。社内と海外メーカーと作業場
B販売店とお客様の管理方法(季節、初回開封時、異変時期、保管場所)
上記の調査を行うには、問題が起きなくても少なくとも、検査用商品の保管と作業時の記録が必要である。
Bに関しては、夏場に開封したまま放置という事もあるが、なかなか見えない状況である。


リパックの環境について Clean Room                 

  • 「クリーンルームとは」
クリーンルーム精密部品等の不良品の元である塵埃(いわゆる浮遊ゴミ)が極端に少なく、必要によって温度・湿度のコントロール出来る室もしくは空間です。用途に応じて色々なシステムを取れますが、乱流(コンベショナル)方式を使用しております。外部からの塵埃の侵入を防ぐ防塵ルームで、空調技術を生かし、クリーン化に最適な高清浄度方法として天井全体にフィルターを設置しております。クリーンルームの定義:コンタミネーションコントロールが行われている限られた空間であって、空気中における浮遊微粒子、浮遊微生物が限定された清浄度レベル以下に管理され、また、その空間に供給される材料、薬品、水などについても要求される清浄度が保持され、必要に応じて温度、湿度、圧力などの環境条件についても管理が行われている空間。空気中の汚れ等はみえないので、外見では判断しにくいが内部の施設を見ると ここでは、すべて意味がある設備であり、それにより衛生環境が守られている事がわかる。 コンタミネーションコントロール:限られた空間、製品などの内部、表面または周辺について、要求される清浄度を保持するために必要とするあらゆる事柄について、計画を立て、組織し、実施すること。
  • 「柱のない空間」
広い空間は、複数の作業員がしやすく全体が見える事による効率性と通気やごみが溜まる場所を作らず安全性を向上させます。プレハブ方式断熱パネルを使用し、既設建築物より吊元を確保し、天井に補強材を入れることにより、柱の無い作業空間を作り上げます。
  • 「床」エアーシャワー
発塵しない・堆積させないということで、平滑面の床が必要です。床は汚れが取れやすいロンリユーム(長尺塩ビシート)で、壁とのコーナーはゴミが溜まりづらく、掃除のし易いR材付にしております。
  • 「壁 冷凍パネル」
設計の段階で各冷凍商品も前室が必要であったため、クリーンルームに隣接が条件でした。よって壁と天井は冷凍にも対応できる壁(防温、防カビ)強度のあるHACCP対応の冷凍パネルをすべて使用しております。
  • 「エアーシャワー」
クリーンルームの出入り口には強力なエアージェットと2重扉のインターロック式で外部から入室の際、一緒に塵埃などの汚染物質を持ち込む事をシャットダウンします。
  • 湿度計「温度と湿度」                                     温度と湿度に関しては、商品特性により作業前と作業中に設定を行っています。
  • 「清浄度クラスとは」 クラス 米国USA、FED-STD-209Dや209Eそして日本JIS方式等がありますが現在はISO方式14644-1に統一されてきています。クリーンルームの空気清浄度はクラス表示で表され、クラスごとに対象とする粒子の径と上限許容値が決まっていて、ISOクラスは1〜9の9段階とされています。ISO規格(※JIS規格を元にしているので両者はほぼ同じ)クラス1のクリーンルームとは、1m3の空気中に0.1μm以上の微粒子が10個以下に管理された空間であることを示しています。これを例えて言うと太平洋に魚が10匹以下しかいないということになり、とてつもないきれいな…というより何もない空間であることが分かります。食品を扱っているクリーンルームはまず、ISOクラス7を目安基準にしていると聞いた事があります。クラスを下げるには気流や換気回数で変化します。つまり環境はできてもソフト面(作業中の換気)での努力が必要になります。それと作業前に計測した数値と作業中や作業終了後により数値が大きく変化する事を含め、一概にクリーンを証明する事は難しいようです。残念ながら当倉庫は生鮮食品や義務づけられた食品の扱いがないので、クラス計測は行った事がありません。リパック時は、温度、湿度と換気に常に気を使い作業を行っています。
  • 計測「クリーンルーム入退出の際のチェックポイント」                 クリーンルーム内に持ち込み不可能なものはゴミホコリ、その原因は@無塵衣からの発塵、A非被覆部からの人体の直接的な発塵、B無塵衣や靴に付着し持ち込まれたものの脱落、製品や装置への転写、C襟口・袖口からの漏洩が考えらます。使用する衣服・用具の種類・役割と選び、無塵服の徹底見直しを行いマスク・手袋の着用・洗濯・保管等の取扱いに注意する事。エアシャワーの際の注意点と手洗いの際の注意点、ドアの開閉の際の注意点.差圧と塵埃巻き込みの考え方にも注意が必要です。
  • 「クリーンルーム内での行動・作業時のチェックポイント」リパック加工作業者の立ち位置についても作業場所(高さ・スペース)を考慮して、HACCPの衛生管理マニュアルを読むと物を床落としてしまったときのイレギュラー対応や歩行時、作業時の留意点の確認とまだまだ教育指導が必要です。また、クリーンルーム内の具体的な静電気対策やごみの管理そして作業員の体調衛生管理や化粧、爪のチェック、まつ毛、ピアス等作業中まぎれ込む原因排除等は、責任者や現場指導者は理解して指導していますが、漏れの無い浸透するマニュアル化は今後の取り組みと課題です。
  • 「リパック作業受注について」                                    リパックに関しては、サンプル作成等数量は少数の10個からでもお受けいたしますが、下記の条件のものは料金に関係なくお断りする場合があります。                                ・賞味期限が記載されていないものまたは過ぎているもの。                       (テスト用等の明確な理由がある場合は検査用リパックとしてお受けいたします。)
    ・官能検査で強い異臭がして明らかにひどい酸化のもの。                        (数値結果や特性を説明させてもらう場合があります。)
    ・一度開封保管した原資リパックの持ち込みまたは商品の再リパック。                  (再リパックは再びすべての粒が空気に触れるので責任が持てません)
  • 「リパック作業納期について」                                   ・リパックは通常営業時間で1日約5000個の生産性がありますが、クリーンルームは予約や作業スケジュールがある場合は期間が遅れる場合があります。
    ・成分検査は第三者機関ですので7日〜10日かかります。
    ・シリカゲルやエイジレスは選定とテストが必要な場合で約5日くらい。
    ・ラベルは、版下デザインが決定後、仕上がり約7日間 貼り作業は1日。
    ・原資の到着手配の入庫は月〜金曜日であればコンテナも入庫可能です。
    ・打ち合わせ事項 アルミ袋サイズ、色、期限ルールと印字方法、ラベル表記確認を含め立案から完成まで余裕をもって2週間見てくだい。
  • 「作業コストについて」 ペットフードのSKU種類が沢山ある小ロット作業はコストがかかります。
    たとえば、たった各10個なのにチキン・ビーフ・ラムの3種類のご依頼の場合、作業ラインとその種類に使用した計量カップ等をすべて洗浄します。作業場にとっては、同じ仕事のようですが、3つの別々の仕事になってしまいます。ドライフードでも粉砕された粉が残り混ざったり、それぞれ粒の濃淡色が違うので注意しなければなりません。現状着替えはしてませんが都度エアーシャワーをあびます。ドライフードは問題ないですが粉状のサプリメントやおやつは熱シーラーをかける時に圧着部まで粉とびがありふき取り作業をいたしますので工程が増えたりします。見積もりは、一度サンプルを作成して打ち合わせにを行っています。ラベル、アルミ袋、エイジレス等はお客様がまとめ買いしたり持ち込んで管理や保管をされて作業を行う事もあります。リパックの事ならお気軽にご相談ください。地方発送も可。
  • 「業界について」ペットフード業界では、個人輸入業者を含め様々なルートでいろんなフードがありまだまだ人間の食品基準と比較すると全体水準にムラがあります。流通における販売者の考え方によりいいフードでもリパックの安全性がなければ悪いフードになってしまう場合があります。また衛生や作業や保管はほとんど目に見えない部分が大半です。これは人間の食品も同じで、食品偽装事件や鳥や牛の病気の可能性を聞いただけで食の健康や安全に不安やストレスを感じイメージもダウンします。それどころかひとつの事件で信頼をなくし倒産に追い込まれた会社もあります。見えない部分はできるだけ見えるように可視化する事が安心に繋がると考え、現在、自社倉庫やお店でサンプル作成をされている方々が改めてリパックへの興味や重要性を考え、少しでもでも不安解消へのヒントと行動にして頂き安全なリパックが広がれば良いと思います。ただお金をかける事が高品質ではありません。フードの特性や安全リパックする事の価値を考え、酸化スピードを抑え長期的な全体バランスを向上させて安心して購入して頂けるフードへのこだわりと正しいかたちを学んでいくこと。私達も日々の発見と努力と改善を今後も常に行い学んでいきたいと思います。

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